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「銀河英雄伝説」は、1982年11月に第1巻が刊行されて以来、1989年7月まで5年余にわたって刊行された、人気作家・田中芳樹による大長編小説である。
数千年後の未来、果てしのない戦いを続ける人類たちの間に彗星のように現れた2人の英雄――。この宿命の2人の戦いを中心に、壮大なスケールで銀河の歴史を描いたこの大河小説は、1988年に劇場用長編「わが征くは星の大海」で、アニメ化のスタートを切った。
その年の9月、本伝第1期が制作され、毎週1本VHSが届けられるOVAの通信販売が始まった。この画期的なウィークリービデオという形態での販売は、1998年の外伝「千億の星、千億の光」まで10年にわたって続けられた。その間、1992年に「黄金の翼」(OVA)、1993年に「新たなる戦いの序曲」(劇場公開)と2本の長編シリーズも制作されている。ウィークリービデオの販売終了後も、2000年まで外伝の制作が続けられ、本伝・外伝合わせて全165話という大長編となった。
2001年から、その歴史の全てをまとめたDVD−BOXが通信販売のみで発売、OVA史上類を見ない大ヒットとなった。2003年10月には、店頭でも全45巻のDVD‐BOX SETが発売され、現在も好評発売中である。
世紀を跨ぎ、小説第1巻が発行されて20年以上が経つ現在でも、「銀河英雄伝説」の人気は衰えるどころか、ファンの裾野を更に広げており、今、その歴史は四半世紀を超えようとしているのである。 |